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春日市・大野城市・太宰府市・筑紫野市・那珂川市と糟屋郡7町の療育相談先|入学前の発達相談ガイド

「子どもの発達が気になるけれど、住んでいる市や町ではどこに相談すればいい?」「入学までに、今からできることはある?」。そんな保護者の方に向けて、福岡市近郊の12市町の療育・発達相談先をまとめました。診断名を調べるより先に、日々の暮らしで気になっていることを相談するための記事です。

対象は春日市・大野城市・太宰府市・筑紫野市・那珂川市と、糟屋郡の宇美町・志免町・須恵町・粕屋町・篠栗町・新宮町・久山町です。お住まいの地域の見出しから読んでください。

福岡市内の相談先を探している方へ

福岡市の療育相談先と、小学校で受けられる支援は、前の記事にまとめています。

春日市役所の外観
この記事で紹介する地域の一つ、春日市の市役所。療育施設の写真ではありません(2016年1月撮影/筑紫太郎CC BY-SA 4.0

療育を利用するか迷っていても、まず発達相談から

療育は、お子さんの発達や生活に合わせて、ことば、体の使い方、人とのやりとりなどを支える取り組みです。「発達相談」は、気になっていることを専門職に話し、どんな関わり方や支援が役立ちそうかを一緒に考える入口です。

初めの電話では、「年長の子どもの発達について相談したいです。初めてなのですが、予約できますか」と伝えれば、相談内容を説明しやすくなります。診断の有無や、現在利用している支援も聞かれた範囲で伝えてください。相談したことだけで、通う施設や入学する学級が決まるわけではありません。

以下は自治体が案内している相談窓口です。地域にある療育施設をすべて並べた一覧ではなく、最初の連絡先を選ぶための表です。来所前に電話で予約方法を確認してください。

筑紫地区5市の療育・発達相談先一覧

地域 初めの相談先 電話番号
春日市 子ども発達支援室 092-588-5150
大野城市 子ども療育支援センター 092-582-2760
太宰府市 子ども発達相談室「きらきらルーム」 092-408-9050
筑紫野市 こども発達相談室 092-923-1199
那珂川市 療育センター「にじいろキッズ」 092-953-2525

春日市の療育・発達相談|子ども発達支援室

0~15歳のお子さんの発達や、療育、入学に向けた相談を受けています。心理士、言語聴覚士、作業療法士などの専門職が関わり、必要に応じて医療や教育などの関係機関と連携します。

窓口は、いきいきプラザ1階の子育て支援課・発達支援担当です。「家での関わり方と、小学校での支援を相談したい」と伝えられます。療育担当のくれよんクラブとは電話が異なるため、初めての発達相談には表の番号を使ってください。

大野城市の療育・発達相談|子ども療育支援センター

市内に住む0歳から18歳未満のお子さんと保護者を対象に、相談や療育を行っています。未就学児の集団療育や、小学生までの個別の評価などがあり、利用できる内容は年齢やお子さんの状況で異なります。

利用は無料で、初めに電話で面接を予約し、登録する流れです。場所はすこやか交流プラザ新館3階。土曜日も開いているため、平日の来所が難しい場合は予約できる日時を相談できます。

太宰府市の療育・発達相談|子ども発達相談室「きらきらルーム」

市内に住む小学校入学前のお子さんと保護者が対象です。ことばや行動、発達について、無料で相談できます。まず電話で日時を決めてから、お子さんと一緒に訪問します。

場所は五条3丁目の子育て支援センター内です。相談は約1時間で、母子健康手帳を持参します。待合室がないため、予約した時間に合わせて出かけると安心です。

筑紫野市の療育・発達相談|こども発達相談室

市内に住民票のあるお子さんと保護者が対象で、相談は無料です。家庭での関わり方を一緒に考え、必要に応じて園などと連携します。窓口は市役所2階のこども家庭課・発達支援担当です。

市の案内では、すでに児童発達支援や放課後等デイサービスなどの療育を利用している方は、原則として対象外です。また、発達検査だけを目的とする利用はできません。利用中の支援がある場合は、そのことを最初に伝えて相談先を確認してください。

那珂川市の療育・発達相談|療育センター「にじいろキッズ」

市内に住む小学校入学前のお子さんと保護者の相談先です。電話で予約し、お子さんの様子に応じて個別・集団での療育などを考えます。必要に応じて幼稚園などへの訪問も行います。

場所は松木2丁目です。相談は無料ですが、継続的な療育や発達検査を受ける場合は、保険代・消耗品代として年間1,000円が必要です。「相談の料金」と「継続利用でかかる費用」を分けて確認できます。

糟屋郡7町の療育・発達相談先一覧

地域 初めの相談先 電話番号
宇美町 すくすく発達相談(こども療育センターすくすく) 092-934-3933
志免町 こども発達相談「しめっこ相談」 092-937-6181
須恵町 こども子育て課(発達相談の申し込み) 092-687-1530
粕屋町 こども家庭センター・母子保健係(発達相談) 092-410-3262
篠栗町 こども家庭センター・母子保健係 092-410-3390
新宮町 子ども発達支援センター 092-963-2995
久山町 健康課(子ども発達相談「きらきらルーム」) 092-976-3377

宇美町の療育・発達相談|すくすく発達相談(こども療育センターすくすく)

小学校入学前までのお子さんについて、発達の相談、支援、検査などを専門スタッフが担当します。電話の案内時間は月曜日から金曜日の9時~17時です。

「ことばのことで相談したい」「入学までにどんな支援を受けられるか知りたい」など、相談したいことを伝えて予約方法を聞いてください。町の教育相談室は町立小・中学校の在校生向けなので、未就学のお子さんの発達相談とは窓口を分けて考えます。

志免町の療育・発達相談|こども発達相談「しめっこ相談」

町内に住む18歳までのお子さんとご家族の相談を受けています。発達や生活の困りごとを聞き、必要な支援や関係機関につなぐ窓口です。場所は町役場1階の福祉課です。

「療育が必要かまだ分からない」「どこに相談すればよいか迷っている」という段階では、気になる場面をそのまま伝えてください。すでに園や医療機関などに相談している場合は、その内容も共有すると話を進めやすくなります。

須恵町の療育・発達相談|こども子育て課(発達相談の申し込み)

小学校入学前のお子さんの、ことばや発達、気持ち・行動などについて相談できます。心理士や言語聴覚士などが関わり、療育や心理検査も行っています。

最初の申し込みは、役場のこども子育て課へ電話します。相談室は須恵中学校の施設内にありますが、相談の対象は未就学のお子さんです。中学校に通うための窓口ではありません。来所場所や持ち物を予約時に確かめてください。

粕屋町の療育・発達相談|こども家庭センター・母子保健係(発達相談)

町の発達相談は、1歳半から年長のお子さんが対象です。心理士や言語聴覚士が、発達、ことば、聞こえなどの相談を受け、必要に応じて療育につなぎます。電話のほか、乳幼児健診の場でも相談できます。

窓口は健康センター1階です。児童発達支援を利用する手続きは、福祉課・障がい支援係(092-938-0278)が担当します。まず発達について相談したいのか、サービスの申し込みを進めたいのかで、連絡先を選べます。

篠栗町の療育・発達相談|こども家庭センター・母子保健係

子どもの発達が気になるときの相談先として、町が案内している窓口です。「この様子は相談してよいのかな」と迷う段階でも、今の暮らしの中で気になっていることを伝えられます。

場所はオアシス篠栗です。受付は平日の8時30分~17時。ここで発達について相談し、必要な支援や次に連絡する窓口を聞いてください。施設名を自分で探し切ってから電話する必要はありません。

新宮町の療育・発達相談|子ども発達支援センター

町内の0~18歳、主に乳幼児を対象とする相談先です。シーオーレ新宮にあり、個別相談は電話予約で受け付けます。就学前のお子さんの発達・知能検査や、発音の相談なども案内されています。

2歳から年長のお子さんには、個別・小集団で関わる「のびっこルーム」があります。園への訪問支援も行っています。入学後の学びの場については、発達相談とは別に、学校教育課への就学相談も確認してください。

久山町の療育・発達相談|健康課(子ども発達相談「きらきらルーム」)

就学前のお子さんについて、保護者の相談や、専門職による個別・集団での支援を行っています。初めて相談するときは、健康課へ電話で申し込みます。

場所はヘルスC&Cセンターです。継続利用などの連絡用に別の番号も案内されていますが、初回は表の092-976-3377を使ってください。太宰府市にも同じ「きらきらルーム」という名前の相談室があるため、地域名と一緒に確認すると取り違えを防げます。

小学校入学の相談は、療育の予約と別に確認します

療育の相談と、入学後にどのような支援を受けるかを考える「就学相談」は、役割が異なります。療育先が決まっても、学校での支援の手続きまで自動で終わると考えず、今の園やお住まいの市町の教育委員会に確認してください。

たとえば新宮町では、2027年春に入学するお子さんの就学相談の申込期間は、2026年6月19日~7月3日でした。9月10日時点では通常の申込期間は終了しています。これから相談したい場合は、学校教育課(092-963-1739)へお問い合わせください。他の市町も同じ締切という意味ではありません。

「通常の学級でどんな配慮を相談できるか」「特別支援学級や通級を検討する場合、何を準備するか」「園でうまくいっている関わり方をどう引き継ぐか」を聞くと、入学後の生活を具体的に考えられます。学校名だけで支援の内容や利用条件を判断せず、候補の住所で通う学校について相談しましょう。

相談は無料でも、通うサービスの費用は別に確認

大野城市、太宰府市、筑紫野市などは、紹介した相談の利用が無料と案内しています。一方、那珂川市のにじいろキッズでは、相談は無料でも、継続的な療育や発達検査に保険代・消耗品代として年間1,000円が必要です。

児童発達支援などの福祉サービスを利用する場合は、相談室の料金とは別に、利用の申請や費用の確認が必要になります。粕屋町では、福祉課での申請や利用計画などを経て、利用できるサービスを記した「受給者証」の交付を受ける流れを案内しています。

電話や見学では、「相談だけならいくらか」「継続して通う場合の利用料はいくらか」「食事や教材、送迎などで別に払うお金はあるか」を分けて聞いてください。前の記事で紹介した福岡市独自の負担軽減は、近郊の市町にそのまま当てはめず、お住まいの自治体で確認します。

引っ越しも考えているなら、住所が決まる前に聞いておきたいこと

施設が近くにあるだけでは、実際に利用できる時期や通い方までは分かりません。住まいを検討するときは、お子さんの過ごしやすさと、ご家族が続けられる送迎の両方を考えておきたいところです。

  • 転入前から相談できますか。転入後に必要な申し込みは何ですか。
  • 現在の療育先に通い続けたい場合、何を確認すればよいですか。
  • 希望する支援の受け入れ状況と、利用までの流れを教えてください。
  • 送迎の範囲・時間は、園や仕事の予定と合わせられますか。
  • 候補の住所の小学校で、入学前の相談や見学はいつできますか。

ご家族だけで、支援の種類をすべて理解してから動く必要はありません。「今、ここで困っている」「この関わり方だと過ごしやすい」という具体的な場面を、相談先や園と共有するところから始められます。

住まいを考える際にも、学校や相談先までの行きやすさを暮らしの条件に加えてみてください。気になったら、私たちに聞いてください。

出典

小学校入学前、子どもの発達が気になったら。福岡市の療育相談先と、学校で受けられる支援

「小学校で、困ったときに助けを求められるかな」「今の園で受けている配慮を、入学後も引き継いでもらえるかな」。発達が気になっているお子さんや、障がいのあるお子さんの入学を前に、相談先を探している方へ。福岡市の療育の相談先と、小学校で受けられる支援をまとめました。必要なところから読んでください。

発達や暮らしの相談は療育センター等へ、入学後の学び方の相談は園や発達教育センターへ。まずは、この二つを分けると相談先を見つけやすくなります。親御さんだけで診断名や学級を決めてから連絡する必要はありません。

天神中央公園から見た福岡市役所本庁舎
天神中央公園と福岡市役所本庁舎(2023年12月撮影/HirhoCC BY-SA 4.0

まだ診断を受けていなくても、発達の相談から始められます

福岡市の療育センター等は、障がいのあるお子さんだけでなく、発達が気になるお子さんとご家族の相談も受けています。療育とは、お子さんの発達や生活に合わせて、ことば、体の使い方、人とのやりとりなどを支える取り組みです。

「話したいことが伝わらず困ることがある」「大きな音のある場所ではつらそう」「着替えに手助けが必要」など、日常の場面をそのまま伝えて構いません。これらの様子だけで、特定の診断が決まるわけではありません。

たとえば南部療育センターでは、最初に電話で状況を聞き、必要に応じて発達相談や診察の予約につなぎます。相談したらすぐ通園が始まるという仕組みではなく、お子さんの様子とご家族の相談をもとに、支援を考えていきます。

福岡市の相談先は4拠点。住んでいる場所で担当が分かれます

2025年4月に南部療育センターが開設されました。現在は、あいあいセンターを含む次の4拠点で地域を分担しています。電話は施設の代表窓口です。「就学前の子どもの発達について、初めて相談したい」と伝えてください。

相談先・場所 担当する地域 電話
あいあいセンター(心身障がい福祉センター)/中央区長浜1-2-8 博多区北部、中央区、城南区、早良区北部 092-721-1611
東部療育センター/東区青葉4-1-1 東区 092-410-8234
南部療育センター/博多区三筑2-9-5 博多区南部、南区 092-558-4860
西部療育センター/西区内浜1-5-54 早良区南部、西区 092-883-7161

博多区と早良区は区の中で担当が分かれます。「北部・南部」を自分で判断せず、記事末尾の公式相談エリア一覧を見るか、住所を伝えて窓口を確認してください。受診や来所相談は、先に電話で予約方法を確かめます。

小学校の支援学級・通級は、療育センターとは役割が違います

「療育施設のある小学校を探したい」と考えたときは、小学校の中にある特別支援学級や通級指導教室を確認すると、入学後の支援が具体的になります。療育センターでの診察・療育と、学校での教育支援は、それぞれ別の仕組みです。

通常の学級で学びながら、必要な支援を相談する

学校でどのような場面に配慮が必要か、園や学校と共有していきます。たとえば「予定を絵で見ると分かりやすい」「音がつらいときに落ち着ける場所がほしい」などです。これは相談内容の例で、学校ごとにどのような対応ができるかを話し合います。

特別支援学級で学ぶ

小学校などに設けられた学級で、お子さんに合う進め方や方法で学びます。知的発達、体の動かし方、聞こえ、見え方、自閉症・情緒など、支援の種類によって設置校が異なります。通常の学級の子どもたちと一緒に学ぶ機会も、お子さんの状況に応じて設けられます。

福岡市の2026年度の案内では、知的障がい特別支援学級は市内のほぼすべての小・中学校に設置されていると説明されています。まず、住所で決まる校区の学校に確認できます。ほかの種類の学級は、末尾の「学びの場一覧」で学校名と種類を確かめてください。

通常の学級に在籍し、通級で支援を受ける

通級(つうきゅう)は、普段は通常の学級で学び、一部の時間に、ことばや人とのやりとりなどに合わせた指導を受ける仕組みです。放課後の預かりサービスではありません。

福岡市は2026年度から、情緒・LD・ADHD等の通級で、担当の先生がお子さんの在籍校を訪問する巡回指導を全市で実施しています。教室がある学校の近くへ引っ越さなければ使えない、と考える前に、実際にどこで指導を受けるかを就学相談で確認してください。

一方、聞こえやことばの通級については、市の説明資料に保護者の付き添いが必要と記載されています。利用する曜日や移動方法、仕事との調整も、相談するときに聞いておきたい点です。

通級指導教室が掲載されている小学校

以下は福岡市発達教育センターの2026年4月1日現在の一覧です。通級の設置校一覧であり、特別支援学級の全設置校一覧ではありません。学校名が載っていても、希望する学校・日時で利用できると決まるわけではありません。

情緒・LD・ADHD等の通級 難聴・言語の通級
東区 香椎、馬出、城浜、奈多、照葉北 掲載なし
博多区 堅粕、板付北、月隈、東光 博多
中央区 舞鶴、福浜 福浜
南区 長住、高木、若久、東花畑、弥永 掲載なし
城南区 金山、堤丘 掲載なし
早良区 原西、賀茂、有住、四箇田 掲載なし
西区 壱岐東、姪北、城原、西陵、西都北 壱岐東

LDは読む・書く・計算するなどの学習に特有の困難がある状態、ADHDは注意の向け方や衝動の調整などに困難がある状態を指す診断名です。表の分類は市の制度上の名称です。ご家庭でこの分類に当てはめて判断するための表ではありません。

特別支援学校という学びの場もあります。お子さんに必要な教育や生活上の支援を踏まえて相談します。どの学びの場を選ぶかは優劣ではなく、お子さんが学びやすく過ごしやすい環境を考えるための話し合いです。

入学先の相談は、園と発達教育センターへ

就学相談とは、入学後の学びの場や必要な支援を、保護者と専門家が一緒に考える相談です。福岡市は保護者と園・学校の双方から電子申請する仕組みを案内しています。まず今通っている園に、入学後の支援を相談したいと伝えてください。園に通っていない場合や転入予定の場合は、発達教育センターに手順を確認できます。

2027年春の入学に向けて、これから相談したい方へ

2026年度の就学相談会コースの申込期間は5月13日~7月3日でした。9月10日時点では通常の申込期間は終了しています。今からの対応は、園と福岡市発達教育センター(092-845-0015)にお問い合わせください。

9月25日までの「通級コース」は、小学6年生を除く在校生向けです。年長のお子さんの締切と混同しないようにしてください。

発達の相談を始めることと、特定の学級・通級へ申し込むことでは、必要な条件が違います。福岡市では「自閉症・情緒障がい特別支援学級」「各種通級指導教室」の申し込みに医師による診断が必要です。予約や資料の準備について、園・医療機関・発達教育センターと確認してください。

市の就学相談の案内には、総合的な判断に保護者の意向が合わない場合、再相談する流れも示されています。気になることや希望は、相談の場で伝えられます。

療育の費用は、サービスの利用料と診療費を分けて確認します

福岡市から受給者証などの交付を受けて利用する児童発達支援などは、市の負担軽減により未就学児の利用者負担が無償です。受給者証は、利用できるサービスなどを市が決めて交付する書類です。

小学校入学後から原則18歳未満は、対象サービスの利用者負担の上限が月3,000円になります。住民税非課税世帯は引き続き無償です。毎月必ず3,000円かかるという意味ではありません。

この説明は対象となる福祉サービスの利用料についてです。療育センターでの診察や検査には健康保険・医療費助成が適用されるものがあり、同じ扱いではありません。食事や教材など別に払う費用があるかも、利用先に確認してください。

見学や相談では「一日の過ごし方」を聞いてみてください

施設名や学校名だけでは、実際の暮らしは分かりません。見学や相談では、次のように具体的に聞くと、お子さんに必要な支援を話し合いやすくなります。

  • 音や人の多さがつらくなったとき、落ち着ける場所はありますか。
  • トイレや食事、着替えで必要な手助けを、どのように相談できますか。
  • 園や療育先でうまくいっている関わり方を、学校へどう引き継げますか。
  • 通級を受ける場所と時間、保護者の付き添いはどうなりますか。
  • 放課後の支援を利用する場合、学校からの移動や引き渡しはどうなりますか。

住まいも検討している場合は、学校や施設までの距離とあわせて、実際に通う時間帯の移動、きょうだいの送迎、保護者の仕事との両立も見ておくと生活を思い描きやすくなります。引っ越しを決める前に、候補の住所で利用先や手続きがどう変わるかを確認してください。

全部を一度に決める必要はありません。まずは「入学に向けて、ここが気になっています」と、今の園や担当窓口に伝えるところから始められます。気になったら、私たちに聞いてください。

福岡市の近くにお住まいの方へ

春日市・大野城市・太宰府市・筑紫野市・那珂川市と糟屋郡7町の療育相談先を、続編にまとめました。地域ごとの電話番号、対象年齢、支援の内容を確認できます。

出典

福岡市は最大120万円。近郊5市はいくら?住宅の助成金は組み合わせて使える?

「子どもが小学校に入る前に家を買いたい。使える助成金があるなら、取りこぼしたくない」。そんな方に向けて、福岡市と春日市・大野城市・太宰府市・筑紫野市・那珂川市の住宅の助成金をまとめました。どんな人が使えるのか、いくら出るのか、ほかの助成金と一緒に使えるのかを順番に見ていきます。

最初に知っておきたいのは、家を買うためのお金を助ける制度と、家を直したり設備を付けたりするお金を助ける制度があることです。近郊の市で家を買えば、福岡市と同じような引っ越しの助成が受けられる、というわけではありません。

春日市役所の庁舎
比較対象の一つ、春日市役所(2016年1月撮影/筑紫太郎CC BY-SA 4.0

まずは、自分に関係がある市の行を見てください

表の金額は、条件がそろったときの上限です。申し込んだ人が全員、その金額をもらえるわけではありません。2026年度の主な制度を載せています。

どんな人が使う? いくらまで?
福岡市 福岡市内から市内へ引っ越す子育て家庭。家を買う場合も、民間の賃貸へ移る場合も対象になり得ます 購入と引っ越しで合計最大120万円。賃貸と引っ越しで合計最大70万円。いずれも多子世帯の場合
春日市 古い木造の一戸建てを、地震に強くする工事などをする人 地震への補強に最大30万円。省エネの工事も条件を満たせば最大15万円を追加
大野城市 市が指定する省エネ基準を満たした一戸建てを建てる・買うなどの人 20万円
太宰府市 太陽光発電や、電気をためる蓄電池などを設置する人 太陽光・蓄電池・エネファームは、それぞれ最大10万円
太宰府市 古い木造の一戸建てを、地震に強くする工事などをする人 地震への補強に最大60万円。省エネの工事も条件を満たせば最大15万円を追加
筑紫野市 自分が所有して住む家を、市内の業者に頼んでリフォームする人 対象工事費の10%、最大10万円
那珂川市 自分が所有して住む家を、市内の業者に頼んでリフォームする人 対象工事費の10%、最大10万円

たとえば、筑紫野市で家を買っただけでは、この表の10万円は出ません。その家のリフォームが制度の条件に合っている必要があります。「買うだけなのか、買ってから工事もするのか」で、見るべき制度が変わります。

福岡市の120万円は、一度にもらえるお金ではありません

住宅購入の助成は、基本額が年20万円で最長5年間です。それに引っ越し費用などの助成を組み合わせます。最大120万円は、数年分の購入の助成と引っ越しの助成を足した金額です。

福岡市内での引っ越しが対象で、子どもの人数や住宅ローンの利用、引っ越し先などにも条件があります。家を買うときに120万円がまとめて振り込まれるつもりで、支払いの予定を立てないようにしてください。

また、通う小学校が決まる区域によっても扱いが違います。市が指定する22の区域へ別の区域から移る場合、購入費や家賃の助成は使えず、引っ越し費用などの助成だけが対象になることがあります。候補の家の住所で確認することが大切です。

指定されている22の小学校区はこちらです

小学校区とは、その小学校に通う住所の範囲です。2026・2027年度に指定されているのは、次の22校区です。

指定されている小学校区
東区 美和台、香椎下原、香椎、香住丘、千早、名島、松島
博多区 那珂
中央区 平尾、草ヶ江、舞鶴
南区 西花畑、三宅、西高宮
城南区 別府
早良区 野芥、西新、高取
西区 内浜、姪浜、壱岐、今宿

別の小学校区から、この22校区へ引っ越すと、住宅購入費・家賃の助成は対象外です。引っ越し費用などの助成は、ほかの条件を満たせば使えます。

ただし、同じ小学校区内での引っ越しは、この制限に当たりません。たとえば、西新校区の家から、同じ西新校区の別の家に移る場合です。購入費や家賃の助成も、ほかの条件を満たせば対象になります。

子どもがまだ小学校に入っていなくても、引っ越し先の住所で判断されます。実際に通う学校ではなく、住所がどの小学校区に入るかを確認してください。

近郊の市では「どんな家か」「どんな工事か」がポイントです

大野城市で、新しい一戸建てを買うなら

20万円の対象は「ZEH(ゼッチ)」という基準を満たす一戸建てです。これは、使うエネルギーを減らし、太陽光発電などでエネルギーをつくる住宅の基準です。広告に「省エネ住宅」と書いてあるだけでは判断できません。

販売会社には「この家は大野城市の20万円の補助対象ですか。証明する書類はありますか」と聞くと伝わります。市では、家の省エネ性能を示す「BELS評価書」という書類などで確認します。

春日市・太宰府市で、古い一戸建てを直すなら

主な対象は、1981年5月31日以前に建てられた木造の一戸建てです。専門家が地震への強さを調べ、必要な補強工事をすることなどが条件になります。古い家を買うだけでも、壁紙を張り替えるだけでも、この補助は使えません。

春日市は補強工事に最大30万円、太宰府市は最大60万円です。あわせて省エネの工事も条件を満たせば、それぞれ最大15万円が加わります。

太宰府市で、発電や蓄電の設備を付けるなら

太陽光発電、電気をためる蓄電池、発電と給湯を行うエネファームに、それぞれ最大10万円の補助があります。太陽光や蓄電池は設備の大きさによって金額が変わるため、小さい設備でも必ず10万円が出るという意味ではありません。

筑紫野市・那珂川市で、住む家をリフォームするなら

どちらも対象になる工事費の10%で、最大10万円です。たとえば対象工事費が税抜き50万円なら5万円、税抜き100万円なら10万円。これは計算例で、すべての工事が対象になるわけではありません。

自分が所有して住む家であること、市内の業者に頼むこと、対象工事費が税抜き10万円以上であることなどが条件です。

助成金は、二つ以上を組み合わせて使える?

使える組み合わせはあります。この「一緒に使うこと」を、役所の案内では「併用」と呼びます。ただし、制度ごとに決まりがあります。

こんな組み合わせは? 答え
福岡市の「家を買う助成」+「引っ越しの助成」 条件を満たせば一緒に使えます。最大120万円には、この二つが含まれます
福岡市の「家賃の助成」+「引っ越しの助成」 条件を満たせば一緒に使えます
福岡市の「家を買う助成」+国の同じ購入費への補助 重ねて使えません。ただし、市の引っ越し費用などの助成だけは使える場合があります
大野城市の20万円+国のZEH補助や市の太陽光などの設備補助 市は一緒に使えると案内しています。それぞれの制度の条件を満たす必要があります
太宰府市の設備補助+国の補助 市は一緒に使えると案内しています。国の制度側の条件も確認します
春日市の地震への補強の補助+同じ建物への同じ種類の補助 一緒には使えません
筑紫野市・那珂川市のリフォーム補助+別の工事補助 別の補助を使う工事部分を除き、残りの対象工事費で市の補助を計算します

最後の行は、たとえば「リフォーム全体のうち、一部の工事に別の補助を使うなら、その工事費を除いて市の補助を計算する」という意味です。業者には、どの工事にいくらかかるか、見積書で分かるようにしてもらいましょう。

なお、福岡市の助成と大野城市の助成を、住む市に関係なく足せるわけではありません。まず家がある市の制度を見て、次に国や県の制度と組み合わせられるかを確認します。

取りこぼさないために、契約前に聞くことは三つです

制度名を全部覚える必要はありません。候補の家と、予定している工事が決まったら、販売会社や工事業者、市の担当窓口に次の三つを確認してください。

  1. 「この住所の家で、この工事をする場合、使える補助はありますか」
  2. 「国や県の補助も使う予定ですが、一緒に使えますか」
  3. 「契約や工事をする前に、申し込みが必要ですか」

三つ目は特に大切です。春日市の補強工事は契約前の申請、筑紫野市のリフォームは市から補助の決定を受けてからの工事、那珂川市のリフォームは工事前の申請が必要です。大野城市のZEHや太宰府市の設備補助は購入・設置後に申請する仕組みですが、先に必要書類を確かめておくと準備しやすくなります。

受付が終わっていれば使えません。たとえば福岡県の「こどもリノベ補助金」は、中古住宅の改修などに最大50万円の制度でしたが、2026年度は8月21日で受付が終了しています。

助成金を上手に使うには、もともと必要な家や工事に、使える制度を当てはめることが大切です。補助を増やすために予定外の設備を付ければ、自分で払う金額も増えることがあります。「補助はいくらか」と「補助を引いたあとに自分はいくら払うか」を、セットで比べてください。

子どもの入学前の住み替えなら、家の住所と入居したい時期、リフォームの予定を整理するところから始めましょう。気になったら、私たちに聞いてください。

出典