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春日基地に着任されるご家族へ。春日市の値段・3つの駅・校区と、正直に伝えたい「音」のこと

この春、県外から航空自衛隊春日基地に着任されるご家族へ。
春日市は福岡市に隣接し、JR・西鉄・博多南線という3つの選択肢が使えるまちです。
一方で、家賃と土地は近隣のなかで高いほうにあたり、基地と福岡空港に近いぶん、音の話も避けて通れません。良いところも、その引き換えも、正直にお伝えします。

まず、春日市は近隣で高いほうのまちです

土地は掲載中の売地の平均で、春日市が約48.3万円/坪。
大野城市の約39.2万円/坪より約9.1万円、太宰府市の約28.8万円/坪より約19.5万円高い水準です。
近隣3市のなかでいちばん高いのが春日市だと考えてください。

土地の坪単価(万円/坪)

春日市48.3万円大野城市39.2万円太宰府市28.8万円

2026年8月時点。SUUMOに掲載中の売地の平均です。

賃貸は逆に、大野城市よりわずかに安く出ます。
同じポータルどうしで比べると、春日市は大野城市より月0.3万〜1.1万円ほど安い水準です。
福岡市南区と比べると、2LDKで月約2.5万円、3LDKで月約3.3万円ほど春日市のほうが安くなります。

新築戸建て(駅徒歩15分以内・建物80〜100平方メートル)の中央値は、JR春日駅・西鉄春日原駅とも4,499万円です。
ただし博多南駅なら4,198万円で、同じ市内でも駅によって差が出ます。

相場の数字は、そのまま信じないでください

家賃相場はポータルによって集計の仕方が違い、同じ間取りでも2万円以上ずれます。
春日市の2LDKは、Yahoo!不動産で9.4万円、アットホームで7.21万円です。

いずれも成約した賃料ではなく募集中の物件の平均で、管理費や駐車場代を含むかも物件によって違います。

春日公園の桜並木と、その脇を歩く人
春日公園の桜並木(2016年3月撮影/yuki5287CC BY 2.0

基地に着任される方へ:官舎か、民間か

春日基地には隣接する原町宿舎があります。
官舎に入られる方も、民間の賃貸を探される方もいらっしゃいます。

民間を選ばれる場合の相場は上のとおりです。官舎の使用料や空き状況は年度や階級によって変わりますので、そこは基地の担当窓口でご確認ください。
私たちがお手伝いできるのは、民間の賃貸や購入を検討される場合の、町ごとの違いの部分です。

通勤に使える駅が3つあります

春日市にはJR鹿児島本線の春日駅、西鉄天神大牟田線の春日原駅、そして博多南線の博多南駅があります。
博多勤務ならJR、天神・薬院勤務なら西鉄が基本です。

JR春日駅から博多駅までは乗り換えなしで17分、大人の片道運賃は270円です。
玄関を出てから博多駅までは、駅まで徒歩10分の物件でおよそ37分とみておくと現実的です。

博多南駅は博多へ直通ですが、本数が限られます。2026年8月の時刻表では6時台の発車が6時01分、6時33分、6時52分の3本です。
地下鉄のように等間隔では来ないので、通勤時間帯の時刻表を先に見てから物件を決めてください。

車の台数は弊社の見立てによる目安です。
エリア 駅の使いやすさ 車の目安
春日原・春日公園・上白水の駅寄り JR春日駅・西鉄春日原駅を使いやすいエリアです。 駅を使えれば1台で足ります。
下白水・白水ヶ丘(博多南駅側) 博多南線で博多へ直通。
ただし6時台は3本と、本数は限られます。
1台で組み立てやすいエリアです。
天神山・白水・塚原台・大土居 市の西南部。
駅から離れ、買い物と送迎が重なります。
共働きだと2台の便益が大きくなります。

スーパーは、レイリア春日原のレガネット、ハローデイ春日店、サニー宝町店などがあります。
西南部の住宅地からは、買い物も送迎も車が前提になりやすいエリアです。

正直にお伝えしたい「飛行機の音」のこと

春日市の一部は、福岡空港に近い立地から航空機の音への配慮が必要とされてきました。
独立行政法人の空港周辺整備機構が、福岡空港周辺の航空機騒音を緩和するため、住宅の防音工事やエアコンの取り換え工事の助成を行っています。

航空自衛隊春日基地の格納庫と、その背後に建ち並ぶマンションや商業施設
航空自衛隊春日基地(板付地区)。すぐ背後にマンションや商業施設が並びます(2024年2月撮影/Wikimedia Commons・CC0)

対象になっている町名

春日市内で防音工事の対象区域とされているのは、春日原東町・春日原北町・春日原南町・春日公園7丁目〜8丁目です。

これらの町名が公式に対象区域として指定されていること自体が、このあたりで航空機の音が一定程度あることを示しています。
ただし対象区域の指定は昭和57年3月30日以前に建てられた住宅という要件を含むなど、古い基準にもとづく部分があります。
いま実際にどれくらいうるさいかの順位表ではありません。

時間帯には目安があります。
福岡空港は空港そのものは24時間運用ですが、定期便のダイヤは7時から21時55分までに設定され、離着陸は原則として7時から22時までとされています。
国の発着調整では、この時間帯の1時間あたりの上限が38回(うち到着20回)と定められています。
これは空港全体の上限で、春日市の上空を毎時38機通るという意味ではありません。

深夜や早朝に定期便が飛ぶことは基本的にありませんが、朝は7時台から音が始まる、ということでもあります。

音は、必ずご自身の耳で確かめてください

どのくらい聞こえるかは、同じ町名でも建物の窓や換気口、向きによって大きく変わります。

季節や風向き、その日の飛行の経路によっても変わります。

候補の物件で、平日の朝7時から9時と、夕方17時から20時の両方、窓を開けた状態と閉めた状態で、それぞれ15分以上お過ごしになることをおすすめします。
内見の1回だけで「慣れそうだ」と判断しないほうが安全です。

校区は住所ごとに決まります

基地に近い町については、次のように校区が決まっています。

春日市「小中学校区」をもとに作成。番地によって例外がある場合があります。
お住まいの町名 小学校 中学校
春日原北町・東町・南町 春日原小学校 春日野中学校
春日公園(全番地) 春日野小学校 春日野中学校

基地から少し離れた一の谷や上白水などは、丁目や番地によって校区が細かく分かれています。
実際に住む予定の住所が決まったら、必ず市の通学区域一覧で番地まで確認してください。
分からない場合は春日市教育部の学校教育課(092-584-1129)で確認できます。

水害・土砂災害のリスクも合わせて確認を

春日市は水害ハザードマップを公開しており、諸岡川・牛頸川を対象とした洪水浸水想定区域、市が指定する内水(雨水があふれる)浸水想定区域、県が指定する土砂災害警戒区域などが示されています。
なお、このハザードマップに高潮・津波の想定は含まれていません。

基地周辺に限った話ではありませんが、住まいを決める前に、検討している住所がどの区域に当たるかを地図で確認しておくと安心です。

着任前に、これだけは確かめてください

  1. 候補の住所が防音工事の対象区域(春日原東町・北町・南町、春日公園7〜8丁目)に当たるか
  2. 平日の朝と夕方、窓の開閉を変えて現地で音を聞く
  3. 通勤に使う駅から、実際に博多・天神まで移動してみる
  4. 博多南駅を使う場合は、通勤時間帯の本数を時刻表で確認する
  5. 住所ごとの通学区域を、番地まで市の一覧表で確認する
  6. 春日市水害ハザードマップで、洪水・内水・土砂災害の区域を確認する
  7. 2台目の駐車場が必要か、確保できるか、月額はいくらかを確認する

出典